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映画「精神」を見て来ました

先日、想田和弘監督の映画「精神」 ( http://www.laboratoryx.us/mentaljp/index.php ) を見て来ました。音楽やナレーションを意図的に出さない「観察映画」という手法を用いたドキュメンタリー映画です。岡山の精神科診療所でのお話です。

その前の週には、その映画のプレビュー会に参加し、想田監督のトークを聞いてきました。まだ40歳前後の、単に聡明というだけでなく、心に温かい血が流れている方だとお見受けしました。思わず、著書「精神病とモザイク - タブーの世界にカメラを向ける -」(中央法規)も購入しました。

一方で、私が尊敬する森俊夫先生(東京大学大学院医学研究科)のKIDS定期研修「精神障害総論」をこの5月には受講しました。森先生は、解決志向ブルーフセラピーの啓蒙者としても有名な方ですが、自らの使命は、それよりも「精神疾患に対する偏見をなくすこと」にあるとお聞きしました。それは言い換えると、「精神障害者は特別な稀有な人たちではない。精神障害は、きわめて幅広概念であり、だれにも存在する可能性がある」と理解して貰うことでもあると。

映画「精神」はそれを実証してくれているように、私には感じました。

森先生のその研修資料から、要約を含めて、一部を引用させて頂きます。

精神障害の理解のために必要なこと:「外在化」的に扱うということ。

人と疾患を区別すること。(疾患とは、不調や困難をもたらす生物学的要因。)
精神疾患を人や人格の話に広げないということ
「こころの病」という言葉は、ある意味危険。つまり、その表現では、他の一般身体疾患と同様な外在化扱いにならない。こころは病んではいない

簡単に言えば、骨折と同じで、レントゲン写真を見るかのごとく、切り離して考えることが大切であると。人を症状や疾患から見ない、ということ。

そしてカウンセラーとしての私がすべきことは、そういう考え方・物事の見方をきちんと身に着けることであると肝に銘じた次第です。

参考文献: 
・KIDS定期研修2009「精神障害」第1回 「精神障害概論、学習障害」

By カウンセリングルーム 心の北極星

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

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